2022-2023シーズン トレード/FA/契約

大物選手も動いたトレード内容総まとめ!各チームの変化と狙いとは|2022-23シーズン【NBA】

先月終了した2022-23シーズンのトレード市場。毎年2月はトレードデッドラインに向けて、各チームが補強に大きく動いてくる。昨シーズンは15件のトレードがあり、合計56選手と24個の指名権が動いた。

今シーズンはそこまで大きな動きはないと読んでいたのだが、なんとデッドラインだけで過去最高の動きを記録したようだ。24チームが動き、49選手が移籍したのは過去最高だったという。

遅ればせながら、そんな慌ただしいトレードを一挙振り返っていく。

セルティックスがノア・ボンレイをスパーズにトレード(1月6日)

セルティックス獲得
・2024年2巡目指名権(プロテクト付き)

スパーズ獲得
・ノア・ボンレイ
・金銭

トレード内容は大小あるが、年明け一番最初の取引はこのトレードだった。セルティックスがロスター枠を空けるためにノア・ボンレイをスパーズにトレード。

スパーズはトレード成立のためにゴーギー・ジェンをウェイブしており、成立後にボンレイの契約も解除。その後、ジェンとは改めて10日間契約を結んでいる。

レイカーズがウィザーズから八村塁を獲得(1月24日)

レイカーズ獲得
・八村塁

ウィザーズ獲得
・ケンドリック・ナン
・2023年2巡目指名権(ブルズ経由)
・2028年2巡目指名権交換権利
・2029年2巡目指名権

噂段階ではウェスタン・カンファレンスの強豪が獲得に乗り出しているとのことだったが、最終的に西の名門レイカーズ入りとして着地した。詳しくは下記の記事でまとめているためそちらを参考にして欲しいが、八村に対してシューターとしてのポテンシャルを期待しての獲得が大方の見方だ。

ただ個人的には本来の武器であるツーポイントを主軸に勝負して欲しいと感じる。攻守両面で活躍し、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの負担を軽減できるような活躍を期待したい。

なお、指名権こそ放出したが、レイカーズはオースティン・リーブスのようにドラフト外の発掘が非常に巧い。2巡目指名権くらいなら問題ないだろう。

マーベリックスがカイリー・アービングを獲得(2月7日)

マーベリックス獲得
・カイリー・アービング
・マーキーフ・モリス

ネッツ獲得
・スペンサー・ディンウィディー
・ドリアン・フィニー・スミス
・2027年2巡目指名権
・2029年1巡目指名権
・2029年2巡目指名権

ネッツは現チーム解体後の未来をある程度見据え、直近もある程度戦えるチーム力を維持。得点源だったカイリー放出の穴埋めがディンウィディーだけでは難しいと思われるが、ケビン・デュラントやカイリー加入前は、個人技に固執しないチームでハードワークする球団だった。

それこそ伸び悩みが続いていたディアンジェロ・ラッセルの才能を花開かせ、ジョー・ハリスもただのシューターではなくドライブも行っていた。圧倒的な個は僅差の試合で強さを見せるだろうが、チームワークを崩壊させ、サポートメンバーの能力を摘んでしまう。

華々しさは劣るだろうが、かつてネッツが信条としていたチームに戻ったのかもしれない。
フィニー・スミスもそういったプレイヤーのため、新星ネッツの快進撃は密かに期待している。

マーベリックスはルカ・ドンチッチとカイリーの2大看板を結成し、クリスティアン・ウッドがインサイドに控えるBIG3を結成。選手層よりも質を高めてきた。ここ数年はドンチッチ依存のスタイル続くマーベリックスにとっては、念願のスター獲得でオフェンスのバリエーションが期待できそうだ。

なお、ディンウィディーの契約は2023-24シーズンまで、フィニー・スミスは2024-25シーズン終了後にプレーヤーオプションを破棄すれば制限なしフリーエージェント(FA)になる。

ヒートがデッドモンをスパーズにトレード(2月8日)

スパーズ獲得
・ドウェイン・デッドモン
・2028年2巡目指名権

ヒート獲得
・金銭

ヒートはトレードで選手を獲得しなかったことで、ラグジュアリータックスラインを回避。ロスター枠も1つ余裕を持たせることが出来た。なお、デッドモンはスパーズからウェイブされたが、その後シクサーズと契約合意となっている。

ネッツがケスラー・エドワーズをキングスにトレード(2月8日)

キングス獲得
・ケスラー・エドワーズ
・金銭

ネッツ獲得
・デイビッド・ミシノーの交渉権

ネッツで2シーズン目を過ごしたエドワーズは昨シーズンこそセカンドユニットとして活躍していたが、スティーブ・ナッシュヘッドコーチ(HC)解任後には序列が低下。今シーズンは計14試合の出場で平均1.1得点、1.0リバウンドと結果を残せていなかった。若い選手が揃うキングスで成長を期待したいところだ。

ラッセル・ウェストブルックを含む3チーム間トレード(2月10日)

レイカーズ獲得
・ディアンジェロ・ラッセル(←ウルブズ)
・ジャレッド・バンダービルト(←ジャズ)
・マリーク・ビーズリー(←ジャズ)

ウルブズ獲得
・マイク・コンリー(←ジャズ)
・ニキール・アレクサンダー・ウォーカー(←ジャズ)
・ドラフト2巡目指名権(2024、2025、2026年/←ジャズ)

ジャズ獲得
・ラッセル・ウェストブルック(←レイカーズ)
・ファン・トスカーノ・アンダーソン(←レイカーズ)
・デイミアン・ジョーンズ(←レイカーズ)
・2027年ドラフト1巡目指名権(←レイカーズ/1~4位のプロテクト付き)

3チーム間トレードの詳細は上記のとおりで、オールスター選出経験のあるポイントガードが3人も絡む大型トレードとなった。前々から噂されたウェストブルックのトレードは高額のサラリーがネックで実現は難しいとされてきた。

だが、ここに来て再建の動きを見せたジャズへと場所を移すことになった。当初はサプライズの躍進を見せたジャズだったが、シーズンが進むに連れて順位が下降。チームを支えてきた選手の放出を進め、本格的にチームの再編に入ったのだろう。

なお、ウェストブルックはその後バイアウトされ、ロサンゼルス・クリッパーズへと活躍の場を移すこととなった。

レイカーズとウルブズは少しでもポストシーズン進出に向けた動きを見せた。特にレイカーズは指名権を1枚出しただけで、即戦力の3人を迎え入れるという大成功のトレードと言えるのではないだろうか。ラッセルのプレースタイルが今のレイカーズにマッチするかは分からないが、バンダービルトやビーズリーの加入はロスターの厚みをもたらすことが出来る。

ウルブズにとっても安定したプレーメイクが出来るコンリーの加入は、チームの不振脱出を手伝うかもしれない。燻るウォーカーの活躍にも注目で、3チームともに今後が楽しみなビッグトレードとなった。

スパーズがヤコブ・パートルをラプターズにトレード(2月10日)

ラプターズ獲得
・ヤコブ・パートル

スパーズ獲得
・ケム・バーチ
・2024年1巡目指名権(1~6位プロテクト付)
・2023年2巡目指名権
・2025年2巡目指名権

パートルが2016年のNBAドラフトで指名を受けた古巣ラプターズに復帰。サイズ不足のラプターズはセンターを必要としていたが、的確に補強してきた。今シーズンのラプターズは不振続きで、エースのフレッド・バンブリート放出も噂されていたが、現行のロスターでしばらく戦う姿勢を見せたように感じる。

サンダーがマイク・マスカーラをセルティックスにトレード(2月10日)

セルティックス獲得
・マイク・マスカーラ

サンダー獲得
・ジャスティン・ジャクソン
・2023年2巡目指名権
・2029年2巡目指名権

マスカーラは今季、サンダーで43試合に出場。平均14.5分間のプレイで6.2得点、3.1リバウンド、フィールドゴール成功率43.8%、スリーポイント成功率39.4%、フリースロー成功率79.5%を記録している。ストレッチビッグマンの加入はセカンドユニットの厚さを加えることが出来、ポストシーズンに向けた体制は盤石だ。

ペリカンズがスパーズのジョシュ・リチャードソンを獲得(2月10日)

ペリカンズ獲得
・ジョシュ・リチャードソン

スパーズ獲得
・デボンテ・グラハム
・2024年2巡目指名権
・2026年2巡目指名権
・2028年2巡目指名権
・2029年2巡目指名権

リチャードソンはフィジカルに優れ、ディフェンスやフィニッシュで貢献できる万能戦士。
直近は勝率が伸び悩むペリカンズにとって、ロスターのバランスを整えてきた感じだろう。

一方のグラハムはシャーロット・ホーネッツでMIP候補に挙がったシーズン以降は徐々にトーンダウン。ペリカンズでも効果的な活躍をしたとは言い難かった。まだ若い選手なだけにスパーズでの飛躍を期待したい。

4チーム間のトレードが発生(2月10日)

レイカーズ獲得
・モー・バンバ
・デイボン・リード
・2024年2巡目指名権(クリッパーズ)
・2025年2巡目指名権(クリッパーズ)

マジック獲得
・パトリック・ベバリー
・2024年2巡目指名権(ナゲッツ)
・金銭(レイカーズ)

クリッパーズ獲得
・ボーンズ・ハイランド

ナゲッツ獲得
・トーマス・ブライアント

レイカーズ入りとなったバンバはサイズを活かした守備力が光るセンタープレイヤー。キャリア5年目の今シーズンは40試合に出場して平均17.0分、7.3得点、4.6リバウンド、1.1アシスト、1.0ブロック、フィールドゴール成功率49.5%、スリーポイントシュート成功率39.8%を記録。

ビッグラインナップを採用したマジックでは相性が良いはずだったが、ボル・ボルの覚醒もあり、重要度は減少。レイカーズではスター選手の守備負担を減らせるかが鍵。

そして注目なのは若手有望株のハイランドをナゲッツが放出したことだ。今シーズンもジャマール・マレーの控えでベンチスコアを稼いでいたが、優勝を目指すチームは経験値とインサイドの強化を優先したのだろう。

ニコラ・ヨキッチに負担がかかるセンタープレイヤーの控えとして、ブライアントという即戦力を獲得した。豪華ロスターを誇り、怪我の少ない健康的な今シーズンに勝負をかけに来ているのかもしれない。

なお、マジック入りのベバリーはバイアウトされ、地元のブルズへと加入している。

クリッパーズがメイソン・プラムリーを獲得(2月10日)

クリッパーズ獲得
・メイソン・プラムリー

ホーネッツ獲得
・レジー・ジャクソン
・2028年2巡目指名権

今シーズンのプラムリーは平均28.5分間のプレイで12.2得点、9.7リバウンド、3.7アシストフィールドゴール成功率66.9%を記録。サイズ不足のインサイドで奮闘していた。イビツァ・ズバッツに頼っていたセンターのバックアップとして期待されている。

一方のジャクソンは平均25.7分間のプレイで10.9得点、2.6リバウンド、2.5アシスト、スリーポイントシュート成功率43.1%をマーク。直近の数シーズンはクリッパーズで目立った活躍を見せていたが、エリック・ゴードンとボーンズ・ハイランドの加入が放出の理由だろう。やや飽和し始めたガードを放出し、課題のインサイドを整えた。

なお、加入したジャクソンはウェイブされており、デンバー・ナゲッツへと加入している。

ホークスとロケッツで控え選手をトレード(2月10日)

ロケッツ獲得
・ジャスティン・ホリデー
・フランク・カミンスキー
・2024年2巡目指名権(サンダー経由)
・2025年2巡目指名権(サンダー経由)

ホークス獲得
・ギャリソン・マシューズ
・ブルーノ・フェルナンド

ホークスとロケッツが控え選手を交換。

サンダーとサンズがトレード、控えフォワードを交換(2月10日)

サンダー獲得
・ダリオ・シャリッチ
・2029年2巡目指名権
・金銭

サンズ獲得
・ダリアス・ベイズリー

再建中のサンダーではシャリッチの出番は少ないだろうが、2巡目指名権の獲得が狙いだろう。

一方のベイズリーは伸び悩んでおり、優勝を狙うサンズでもローテーション入りは難しいかもしれないが、ディフェンスには定評があるため、エースキラーとして思わぬ活躍があるかも入れない。

4チーム間のトレードが発生(2月10日)

ウォリアーズ獲得
・ギャリー・ペイトン二世(←ブレイザーズ)
・2026年2巡目指名権(ホークス)
・2028年2巡目指名権(ホークス)

ブレイザーズ獲得
・ケビン・ノックス(←ピストンズ)
・2026年2巡目指名権(ウォリアーズからグリズリーズ経由、31~42位プロテクト付)
・2028年2巡目指名権(ウォリアーズ)
・2巡目指名権×3(ホークス)

ピストンズ獲得
・ジェームズ・ワイズマン(←ウォリアーズ)

ホークス獲得
・サディック・ベイ(←ピストンズ)

ペイトン2世は昨シーズンのウォリアーズ優勝に大きく貢献。身体能力を活かしたディフェンスとハッスルプレーで主にベンチから活力をもたらした。今シーズンは自身の力を試すべくブレイザーズに新天地を求めたが、古巣に戻ることとなった。

なお、トレード後に発覚したペイトン2世のコアマッスルの問題だが、ウォリアーズが承認して無事成立した。ウォリアーズ側が否認すれば、この4チーム間トレードは成立しない可能性もあったわけだ。

ブレイザーズは伸び悩みが続くノックスを獲得したが、複数の指名権を手にしたように思う。

ピストンズのワイズマン加入は非常に面白そうだ。ウォリアーズのスタイルへの適合が出来ずに才能を燻ぶらせていたが、再建チームのピストンズであれば、ロールの重要性は増すだろう。ケイド・カニングハムやジェイデン・アイビーといったプレイメイカーが揃っており、得点力を存分に発揮できそうだ。ベイという優秀なシューター放出は手痛いが、それに見合う逸材ではある。

しかし、チームにはアイザイア・スチュワート、NBAドラフト2022で獲得したジェイレン・デューレンがいる。3人をチームに残すことは考えづらく、ビッグラインナップを採用したパワーフォワードへのコンバートもないだろう。フロントコートのロスター整理は今後も注目と言える。

そしてホークスは今回のトレードで最もうまく立ち回ったのではないだろうか。2巡目指名権こそ多数放出したものの、既にロスターが揃っているホークスにとってみれば、現在のチーム作りを最優先してきた。

3&Dはホークスが求めるロールタイプであり、ベイはリーグの中でもそのトップクラスだ。
いわゆる3番手タイプで活躍する選手だろうし、ヤングやマレーといった司令塔が横にいれば、シューターとしてのスキルもより活きてくるだろう。

クリッパーズ、ロケッツ、グリズリーズが三角トレード(2月10日)

クリッパーズ獲得
・エリック・ゴードン(←ロケッツ)
・2巡目指名権×3(グリズリーズ)

ロケッツ獲得
・ジョン・ウォール(←クリッパーズ)
・ダニー・グリーン(←グリズリーズ)
・2023年1巡目指名権交換権利(レイカーズ/サンダーで順位が低い方、1~6位プロテクト付)

グリズリーズ獲得
・ルーク・ケナード(←クリッパーズ)
・将来の2巡目指名権交換権利

ゴードンは再建期に入ったロケッツでも継続的に活躍しており、今シーズンも平均13.1得点、2.9アシスト、2.1リバウンドを記録。クリッパーズはシックスマンとしてベンチの起爆剤を手に入れることとなった。

ロケッツはベテランのゴードンを放出し、再建を更なるものとした。加入のウォールもグリーンも今シーズンいっぱいで契約が切れるため、サラリー・ロスターの両方を空けることが出来る。

グリズリーズはシューターのケナードを加入。ジャ・モラントをエースとするチームには相性が良く、若きエースのスペースを更にオープンに出来そうだ。

4チーム間のトレードが発生(2月10日)

ニックス獲得
・ジョシュ・ハート
・ボーヤン・ドゥイェビッチの交渉権
・ダニエル・ディエスの交渉権

ブレイザーズ獲得
・キャム・レディッシュ
・マティス・サイブル
・ライアン・アーチディアコノ
・今年のドラフト1巡目指名権(条件付き)
・アンテ・トミッチの交渉権

シクサーズ獲得
・ジェイレン・マクダニエルズ
・ドラフト2巡目指名権(2024年、2029年)

ホーネッツ獲得
・シヴィ・ミハイルーク
・ドラフト2巡目指名権(2023年、2027年)

ポストシーズンを狙う2チームにとって、ウイングプレイヤーを入れ替えてきた。即戦力のハートを獲得したニックスは本気でポストシーズンを狙い、ブレイザーズは若いレディッシュと指名権を獲得し、ロスターの層を厚くした感じだろうか。

23歳のレディッシュは、今シーズンここまで20試合の出場で平均21.9分、8.4得点、1.6リバウンド、1.0アシストを記録。今夏に制限付きフリーエージェント(FA)となるが、ブレイザーズとの契約延長は十分に考えられる。

一方、来シーズンまで契約が残るハートは196センチ97キロのウイング。今シーズンは51試合すべてで先発出場し、平均33.4分、9.5得点、8.2リバウンド、3.9アシスト、1.1スティールにフィールドゴール成功率50.4%を残している。フィジカルの強いニックスロスターだが、更にリバウンド勝負で優位に立てそうだ。

また、今シーズンからニックスへ加入したジェイレン・ブランソンにとって、ハートはビラノバ大学時代のチームメート。2016年にはNCAAトーナメント優勝をともに経験しているだけにレギュラーシーズン終盤戦に向けて大きなモチベーションとなるかもしれない。

4チーム間トレードでケビン・デュラントが動く(2月10日)

サンズ獲得
・ケビン・デュラント
・TJ・ウォーレン

バックス獲得
・ジェイ・クラウダー

ネッツ獲得
・ミケル・ブリッジズ
・キャメロン・ジョンソン
・2023年1巡目指名権(サンズ)
・2025年1巡目指名権(サンズ)
・2027年1巡目指名権(サンズ)
・2029年1巡目指名権(サンズ)
・2028年2巡目指名権交換権利(サンズ)
・2028年2巡目指名権(バックス)
・2029年2巡目指名権(バックス)
・フアン・パブロ・バーレイの交渉権

ペイサーズ獲得
・ジョーダン・ウォーラ
・サージ・イバカ
・ジョージ・ヒル
・2巡目指名権3つ(バックス)
・金銭

ネッツは先日トレード要求と報じられていたカイリー・アービングをダラス・マーベリックスへトレードしたばかり。カイリーをトレードしたことで、デュラントは球団の方向性について話し合いに参加しており、優勝争いへ参戦できるチームへ動くことを望んでいたこと、
そして新たにサンズのオーナーとなったマット・イシュビアが今回のトレードを成立させるべく後押ししたと『ESPN』が報じている。

今回の大型トレードはクリス・ポールとデビン・ブッカーというリーグ有数のバックコートデュオに加えて、リーグ屈指のスコアラーが加わるという、リーグ屈指のBIG3がサンズに誕生することを意味する。

サンズに安定感をもたらしていたブリッジズやジョンソンの放出は手痛いが、ディアンドレ・エイトンやトーリー・クレイグなど、脇を固める優秀なロールプレイヤーはロスターに健在だ。遂にフェニックスの地にチャンピオンリングをもたらすシーズンが近づいてきたのかもしれない。

今シーズンも39試合の出場で平均29.7得点、6.7リバウンド、5.3アシスト、1.5ブロックにフィールドゴール成功率55.9%、スリーポイントシュート成功率37.6%を記録する力を早く新天地で見たいものだ。

一方、ネッツはダラス・マーベリックスから獲得したドリアン・フィニー・スミスに加えてブリッジズ、ジョンソンというリーグ有数の3&Dを迎え入れることとなった。カイリーやデュラントが在籍していたチームであれば、心強いキャストだが、やはり戦力低下は明らかだろう。

残るスター選手はベン・シモンズのみとなったが、指名権を多く獲得した今の状況からどのようにチームを形作るのかは注目だ。

そして、何と言っても今回の動きの一環で、渦中のクラウダーが遂に新天地へと動くことになった。ヤニス・アデトクンボという絶対的なフィニッシャーが君臨するバックスにとっては、これ以上ないほどの補強と言えるだろう。放出した選手は実力があるものの、直近はプレータイムを得ておらず、失うものがほぼない中で最高級の安定感を手に入れた。

ケビン・デュラントのハイライトプレー
https://youtu.be/uXZa1xZvv8M

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