ポストシーズンも1回戦の激闘を経て、各地区のセミファイナルへと突入した。今回は第5シードと第8シードが激突する一戦をマッチプレビューをしていこう。
ニックスとヒートの今シーズン
今シーズンのニックスはかつてのミラクルニックスを体現するような躍進を見せている。ジェイレン・ブランソンを加えたロスターは安定しており、上位シードのクリーブランド・キャバリアーズを破ってみせた。
一方のヒートは優勝候補の一角ミルウォーキー・バックスを相手に第5戦で勝利。NBAプレーオフ史上6回目となる第8シードの第1シード撃破を達成している。ヤニス・アデトクンボを欠いていたとはいえ、ジミー・バトラーの活躍は圧巻だった。
2022-2023シーズンのレギュラーシーズン成績
・2022年2月1日:ニックス 106-104 ヒート
・2023年3月2日:ニックス 122-120 ヒート
・2023年3月21日:ヒート 127-120 ニックス
・2023年3月28日:ニックス 101-92 ヒート
レギュラーシーズンの対戦は4試合のうち3試合で勝利したニックスが制している。
試合の注目ポイント
プレイオフジミーとニックスのフィジカル
ポストシーズンではスタープレイヤーの活躍がそのまま勝利に直結することがある。バックスとヒートのシリーズではバトラーがそれを実践してみせた。セミファイナルでもその再現が望まれれるが、そう簡単にはいかないだろう。
ペイントでのフィニッシュやミッドレンジショットを好むバトラーのプレースタイルはニックスと相性が悪い。ニックスのインサイドはリーグ有数の強固さを誇り、ジュリアス・ランドルやミッチェル・ロビンソンが行方を阻む。ニックス戦ではバトラー以外の活躍が必要になってくるかもしれない。
キープレイヤー
ジュリアス・ランドル(ニックス)
ヒートのエースであるバトラーにはウイングのRJ・バレットが適任かもしれない。しかし、やや見過ごされがちだが、ランドルの守備力はリーグでもトップクラスだ。このシリーズはランドルとバトラーのマッチアップが実現すると考える。
オフェンスではブランソンと連携しながらスコアラーに、ディフェンスではエースのシャットアウトを。攻守両面での躍動が求められる。
ジミー・バトラー(ヒート)
バックス戦で魅せたようにニックス戦でもオフェンスの爆発を期待。一方で元々得意とするディフェンスでも価値を証明する一戦だ。
オフェンスの負担を考慮して、ディフェンスのマッチアップは回避する可能性はあるが、
絶好調のブランソンをマークする可能性は大いにある。1人でシリーズの行方を左右するだけの存在になるはずだ。
結果予想
ニックスの勝利
ニックス4:ヒート2
相性的にはニックス優位と予想。ジュリアス・ランドルが復調するといよいよヒートは苦しくなりそう。