5月13日、マイアミのカセヤ・センターで行われたイースタン・カンファレンス・セミファイナル第6戦、マイアミ・ヒート対ニューヨーク・ニックスの一戦は96-92でヒートが勝利し、シリーズを4勝2敗として東地区決勝進出を決めた。
ニックス対ヒートの試合結果|2022-23シーズン
・第1戦:ニックス 101-108 ヒート
・第2戦:ニックス 111-105 ヒート
・第3戦:ヒート 105-86 ニックス
・第4戦:ヒート 109-101 ニックス
・第5戦:ニックス 112-103 ヒート
・第6戦:ヒート 96-92 ニックス
試合のキーポイント
ディフェンスの本領発揮、ミスとチャンス
守備に定評のあるチーム同士の対決。ニューヨーク・ニックスはレギュラーシーズンこそディフェンシブレーティング19位と低迷したが、プレーオフの対クリーブランド・キャバリアーズ戦では101.9と圧倒的なスタッツでロースコアゲームをものにした。
しかし、ヒート戦ではその守備が崩壊。ディフェンシブレーティング112.6と10得点以上も悪化させた。オフェンシブレーティングはキャバリアーズ戦からさほど変化がなかったことからも、守備の綻びが勝敗に響いた。
一方のヒートはミルウォーキー・バックス戦から守備を改善させ、対ニックス戦ではディフェンシブレーティングが108.1と安定した戦いぶりを披露。ツーウェイプレイヤーを多く擁する十八番の本領発揮となった。
フィールドゴール成功率にお互いの差はほとんどなかったが、スティールやターンオーバーでニックスのミスを誘発し、チャンスをものにした。ニックスとしては自ら失点するきっかけを作ってしまったのが悔やまれる。
キープレイヤー
ジミー・バトラー(ヒート)
この試合は平均24.6得点、バックス戦からの勢いは流石に衰えたが、ニックスのチャンスを摘み取る1.6スティールや1.2ブロックで堅実に勝利へ繋げた。ニックスが得意とするリバウンドにも打ち勝ち、7.2リバウンドを記録。相手の土俵でも力を見せつけた。
アシスト数も増やしており、ケイレブ・マーティンやゲイブ・ヴィンセントのような選手が好調だったのも良かった。
ジェイレン・ブランソン(ニックス)
個人ではキャバリアーズ戦よりもスタッツを上げ、平均31.0得点を記録。他も軒並みスタッツを伸ばしており、エースとしてチームを牽引した。
ここまで来るとチーム状況に問題があるように感じるが、相棒のジュリアス・ランドルも決して悪い成績ではなかった。ランドルの±評価は2.0でコート上にいる時間はニックスに勢いがあり、外しているイメージの強いフィールドゴール成功率も41.1%とそこまで悪いわけではない。リバウンド数も平均10.2を記録し、むしろチームを支えてくれていた。
セカンドユニットを含む、サポートキャストの存在が今後のニックス成長のカギになりそうだ。