4月13日にスコシアバンク・アリーナでプレーイン・トーナメントが行われ、イースタン・カンファレンス10位のシカゴ・ブルズが同9位のトロント・ラプターズと対戦。
前半こそラプターズペースで進行したが、後半はブルズも巻き返した試合展開。接戦にもつれた一戦は105-109でブルズが勝利を収めている。
ブルズはザック・ラビーンがチーム最多39得点、デマー・デローザンが23得点、7リバウンド、ニコラ・ブーチェビッチが14得点13リバウンドの活躍。第8シード獲得に向けて、15日に同7位のマイアミ・ヒートとの一戦に臨む。
一方のラプターズはパスカル・シアカムが32得点、6アシスト、9リバウンド、フレッド・バンブリートが26得点、8アシスト、12リバウンドと奮闘したものの、プレーイン・トーナメント敗退を喫した。
試合のキーポイント
フリースローがもたらす1得点の重要性
終わってみればブルズが勝利したわけだが、全体をみればラプターズ優位の展開だったように思う。ブルズがラビーンとデローザンの個人技で攻めるのに対し、ラプターズは連携したオフェンスを展開。スリーポイント成功数と成功率でもラプターズに軍配が上がっていた。
では、勝敗を分けた決め手は何か。フリースローの成功率だろう。両チームとも18本の成功数だったが、ブルズが22本のアテンプトで81.8%に対し、ラプターズは36本のアテンプトで50.0%の成功に留まってしまった。もし同様の確率で決めていれば10点ほどの差をつけて勝てた試合だっただけに、フリースローの重要性を改めて感じる試合だったと言えるだろう。
キープレイヤー
ザック・ラビーン(ブルズ)
大舞台での活躍が出来ずに評価をあげきれない選手だったが、この試合では見事な活躍を見せている。得意のスリーポイントは30%を切る成功率だったものの、ドライブで効果的にフィニッシュを沈めた。±の評価も11を記録し、コート上での存在感は際立っていた。
しかしまだプレーオフ進出は決めていない。ヒートとの一戦で更なる真価を問われる。
OG・アヌノビー(ラプターズ)
得点やディフェンス、非常にバランス良くチームに貢献できる選手だが、この日はスタッツが伸び悩んだ。フィールドゴール成功率は30.8%、チームでも課題のフリースロー成功率は37.5%に留まる。チームとしてはまだ若いラプターズなだけに来シーズンも期待したい。
試合結果
トロント・ラプターズ 105-109 シカゴ・ブルズ
TOR|28|30|23|24|=105
CHI|23|24|25|37|=109