メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントは現代NBAで最もエキサイティングな選手の1人と言える。圧倒的なスピードとジャンプ力を生かした豪快なアクロバティックプレーの数々は、毎晩ハイライトプレーに取り上げられる。
一方そのプレースタイルを危惧する声もあり、スポーツジャーナリストのコリン・カワードは「ステフィン・カリーのようにもっとプルアップを使うよう勧める。今のスタイルは危険だ」とコメント。
「ジャ・モラントが登場した時、デリック・ローズを思い出した。モラントはローズよりもカリーにプレーを近づけた方がいいと思う。ビッグマンの間を縫ってペイントエリアにアタックした際にフロアへ叩きつけられないよう、アウトサイドにいてシュートを打つんだ。
モラントはアウトサイドにいれば40%くらいの確率で3ポイントを決められるんだからね」
また、モラントと同様に身体能力を生かすガードたちの過去も言及している。
「モラントは特別な選手だと思うが、歴史が物語っている。カリーは多くの場合リム近辺でフィニッシュしないけど、34歳の今も健在だ。一方でローズはピュアシューターではなかったし、ジョン・ウォールもラッセル・ウエストブルックもそうだ。リム近辺でスコアする彼らはみんなケガをしていた。」
今のスタイルで成功しているのは紛れもない事実だが、その分身体の負担も大きく、負傷する可能性が高い。他にも年齢を重ねるに連れて訪れる身体能力の低下を受け、晩年は活躍しにくいかもしれない。特にスリーポイント全盛の現代バスケでは、やはりアウトサイドショットの力は必要だろう。
数年後のモラントのプレースタイルには注目だ。