NBAは現在の30からチーム数を増やすエクスパンション案が検討されている。その候補にはスーパーソニックスが移転した2008年以降はNBAチームを持たないシアトル、そしてエンタテインメントの聖地であるラスベガスがその候補地となるが、それに続くのはメキシコシティになるようだ。
NBAのある重役は「NBAがエクスパンションへと進む場合、メキシコシティが候補地の一つになるのは間違いない。」と語る。現在の30チームのうちラプターズだけがアメリカのチームではないが、それが問題になることはない。
メキシコシティは2200万人の人口を擁し、これは今のNBAフランチャイズで最も人口の多いニューヨークの890万人を大幅に上回る。さらにメキシコシティには2万2000人を収容するNBA仕様のアリーナもある。
メキシコシティをホームとするカピタネスには現在ジャリル・オカフォー、アルフォンソ・マッキニー、シャバズ・ネイピアーといった選手がプレーしている。開幕戦には7000人を超えるファンが来て、試合は大いに盛り上がりを迎えている。
カピタネスはNBAの新規市場調査のようなもので、今後エクスパンションの議論が加速した時、カピタネスのGリーグでの試合運営の実績は大きくモノを言うはず。また、現地12月17日にはスパーズvsヒートがメキシコシティで行われる予定で、チケットはすでに完売したそうだ。この試合がいかに盛り上がるかも、今後のNBAの方針に影響を与えるだろう。NBAチームの傘下にはないカピタネスは、何年か後にNBAに『昇格』を果たすかもしれない。