ポストシーズンも1回戦の激闘を経て、各地区のセミファイナルへと突入した。今回は第2シードと第3シードが激突する一戦をマッチプレビューをしていこう。
セルティックスとシクサーズの今シーズン
セルティックスは開幕前にヘッドコーチ交代騒動はあったものの、両チームともに安定した戦いぶりが今シーズンは継続している。セルティックスはマルコム・ブログドンを新たに加え、ロスターはリーグでもナンバーワンと言えるくらいの充実ぶり。
シクサーズもPJ・タッカーを加え、バランスの良いロスターが組まれている。
2022-2023シーズンのレギュラーシーズン成績
・2022年10月18日:セルティックス 126-117 シクサーズ
・2023年2月8日:セルティックス 106-99 シクサーズ
・2023年2月25日:セルティックス 110-107 シクサーズ
・2023年4月4日:シクサーズ 103-101 セルティックス
レギュラーシーズンの対戦は4試合のうち3試合でセルティックスが勝利。平均6.3得点差をつけている。ただシクサーズが勝利した試合ではエンビードが52得点、13リバウンド、6アシスト、2ブロックの圧倒的な記録を叩き出した。
試合のキーポイント
ジョエル・エンビードのコンディション
今シーズンは万全な状態でプレーオフに入れたエンビードだったが、ブルックリン・ネッツとのファーストラウンドを右ひざの負傷で欠場している。セルティックスとの一戦では問題なく復帰できるとの見方だが、そのパフォーマンスは気がかりだ。
また、ネッツとのファーストラウンドはスウィープ勝ちとなったが、決して楽な内容ではない。ジェームズ・ハーデンはネッツとのファーストラウンドでも平均17.4得点、8.8アシストを記録したが、スリーポイントショット成功率はわずか26.5%。タイリース・マクシーとトバイアス・ハリスは良いところを見せたが、やはりエンビードなくして成功は難しい。
実際にシクサーズがセルティックスに勝った試合はエンビードの活躍してあり得なかった。
シーズンMVPが有力な彼の活躍が無ければ、セルティックスとの真っ向勝負では食らいつくのは大変だろう。
キープレイヤー
アル・ホーフォード(セルティックス)
ロバート・ウィリアムズ三世が万全でない中、エンビードにマッチアップするだろうベテランの奮起に期待したい。
スイッチディフェンスを多用するセルティックスだが、エンビード相手には流石にマンツーマンになるだろう。アトランタ・ホークスとのファーストラウンドではポイントこそ6.6得点だが、±の評価では6.1とチームトップ。32.2分と長い出場時間の中でコート上の存在感は非常に高い。
ジョエル・エンビード(シクサーズ)
シクサーズはエンビードの出来次第でシリーズの行方は決まる。ネッツとのファーストラウンドでは怪我もあり、20.0得点にとどまった。今シーズンの得点王である彼はもう10得点はプラスして、30得点以上の大台に乗せてもらいたい。
結果予想
セルティックスの勝利
セルティックス4:シクサーズ1
全てはエンビード次第だが、シクサーズには苦しいシリーズを予想。完成度の高いセルティックス相手にはスウィープを許す可能性もありそう。