ポストシーズンも1回戦の激闘を経て、各地区のセミファイナルへと突入した。今回は第6シードと第7シードが激突する一戦をマッチプレビューをしていこう。
上位シードのメンフィス・グリズリーズとサクラメント・キングスがともに敗れたため、下位シード同士の珍しい組み合わせとなっている。
ウォリアーズとレイカーズの今シーズン
プレーオフではこれまで4度の激闘を演じてきたステフィン・カリーとレブロン・ジェームズが相対することになった。これまでと違う点はカリーがウェスタン・カンファレンスでプレー、レブロンがイースタン・カンファレンスでプレーしていたため、NBAファイナルでないと対戦が実現しなかった。それが今年カンファレンスセミファイナルで実現することになった。
今シーズンのウォリアーズとレイカーズは浮き沈みが激しかった。ウォリアーズは開幕前にドレイモンド・グリーンとジョーダン・プールのいざこざ、レイカーズはラッセル・ウェストブルックを迎えたBIG3の不発。それでもウォリアーズは尻上がりに調子を上げはじめ、レイカーズもまたシーズン中のトレード後に好調を維持している。1回戦を勝ち上がったことで勢いもあるだろうし、どちらが勝ってもおかしくないカードだ。
2022-2023シーズンのレギュラーシーズン成績
・2022年10月17日:ウォリアーズ 123-109 レイカーズ
・2023年2月11日:レイカーズ 109-103 ウォリアーズ
・2023年2月23日:レイカーズ 124-111 ウォリアーズ
・2023年3月5日:レイカーズ 113-105 ウォリアーズ
レイカーズが3勝を収めているが、レブロンとカリーは2試合を欠場している。それでも直近の3試合はレイカーズが勝ち越していることを考えると、ややレイカーズ優位な状況か。
試合の注目ポイント
両スターの活躍!
マッチプレビューというだけに細かな分析をするべきだろうが、この一戦はレブロンとカリーに期待せざるを得ない。ともに30代後半にかかわらず、未だに最高級のプレーを見せてくれている。
今シーズンのレブロンは55試合の出場にとどまったが、平均28.9得点、8.3リバウンド、6.8アシストを記録。一方のカリーも出場60試合に満たなかったが、平均29.4得点、6.3アシスト、6.1リバウンドを記録。時代が違えば得点王を獲得してもおかしくないスタッツを互いにマークしている。
プレーオフではスタープレイヤーの出場時間が増えるとともにオフェンスのチャンスも増大する。スターの活躍がシリーズの行方に直結するだけに、NBAを代表する2人のパフォーマンスには要注目だ。
キープレイヤー
ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
先述したようにスタープレイヤーであるカリーのパフォーマンスは要注目だ。プレーオフではアシストを減らした分、得点を取ることに比重を置いている。平均得点は33.7を記録しており、絶対的なパフォーマンスを披露。
一方でフリースロー成功率が82.7%とここ最近は確率を減らしており、重要な局面ではしっかりと決め切りたい。
レブロン・ジェームズ(レイカーズ)
一方のレブロンはここまでプレーオフ平均得点が22.2と大人しい。しかし、レギュラーシーズンと比較してアテンプトが5本減っていることもあり、オースティン・リーブスや八村塁といった他の選手でバランスよく得点を積み重ねている。
スモールラインナップのウォリアーズ相手にはレブロンのフィジカルも活きてくると考えられ、グリズリーズ戦よりもスタッツは向上しそうだが、個でも決め切る姿を見てみたい。
結果予想
レイカーズの勝利
レイカーズ4:ウォリアーズ3
セミファイナル屈指の好カード。両チームともにファイナル進出を決める可能性はあるが、直近の勢いを考えるとレイカーズ優位だろうか。相性的にもレイカーズには分がありそう。