4月15日、カセヤ・センターでプレーイン・トーナメントが行われ、イースタン・カンファレンス7位のマイアミ・ヒートが同10位のシカゴ・ブルズを迎え撃った。プレーオフ最後の一枠を争う一戦は102-91でヒートが勝利を収め、プレーオフ進出を決めている。
ヒートは試合開始からマックス・ストゥルースのスリーポイントが好調に決まり、第1クォーターを29-21と8点のリードで終了。第3クォーターはブルズに大きなランを許す展開になったが、再びストゥルースの覚醒で一気にスコアをひっくり返した。
ヒートはジミー・バトラーが31得点、5リバウンド、3アシスト、好調だったストゥルースは31得点、6リバウンドを記録し、スリーポイントを12本中7本沈めた。
一方のブルズはデマー・デローザンが26得点、4リバウンド、9アシスト、ザック・ラビーンが15得点、4リバウンド、アレックス・カルーソが16得点、3リバウンド、4アシストを挙げている。
試合のキーポイント
守備チーム同士の得点方法
守備に特長があるチーム同士の一戦はロースコアの展開となり、正にチームカラーが現れた試合結果となっている。勝負を分けた決め手は「流れの中以外の得点」だろう。守備が良いチームに対して最も効果的な得点方法は、シュートを邪魔されないフリースローとなる。
ボックススコア上ではフィールドゴールの成功数にほとんど違いはないが、15本のブルズに対し、ヒートは倍以上の32本のフリースローを獲得している。フリースローで17点の差が生まれていたのだ。
特にインサイドで勝負するバトラーとバム・アデバヨが多く獲得しており、ブルズの泣き所であるインサイドディフェンスを効果的に攻めた点が勝利に繋がったと考える。
キープレイヤー
マックス・ストゥルース(ヒート)
ポストシーズンの躍進にはエックスファクターが重要とされるが、この試合ではストゥルースの長距離砲が冴え渡った。ひとつ前の試合ではカイル・ラウリーが活躍したように、バトラーとタイラー・ヒーロー以外の選手が輝くとヒートは非常に強いチーム。
ザック・ラビーン(ブルズ)
ラプターズ戦では大活躍のラビーンだったが、この試合では大ブレーキ。21本のフィールドゴールアテンプトで成功は6本の28.6%、スリーポイントに関しては一本も決まらなかった。
積極補強のブルズだが、躍進を期すシーズンはまた来季に持ち越しとなった。
試合結果
マイアミ・ヒート 102-91 シカゴ・ブルズ
MIA|29|20|18|35|=102
CHI|21|23|24|23|=91