NBAのサンズとWNBAのマーキュリーのオーナーであるロバート・サーバーは人種差別的な発言、また従業員への不適切な発言、行為があったとして、リーグから1年間の活動停止処分と1000万ドル(約14億円)の罰金を科された。
この問題を機にサーバーはサンズとマーキュリーを売却することを選択。『ESPN』と『Forbes』は、マット・イシビアが40億ドル(約5200億円)でサンズ買収を決めたと報じている。
直近のNBAチームの買収劇を振り返ると、2017年のロケッツが22億ドル、2019年のネッツが23億5000万ドル、2020年のジャズが17億ドル、2021年のティンバーウルブズが15億ドルで、40億ドルは少々高いかもしれない。サーバーが2004年にサンズを買収した時の価格は4億ドルだった。
それでも、NBAはマイケル・ジョーダンの時代から右肩上がりで成長を続け、その人気は近年のグローバル化によってさらに上がっている。NBAチームのオーナーシップは『チームは30しかないのに買い手はいくらでもいる』という超売り手市場となっている。
サーバーとイシビアが経営権移管で合意しても、他チームのオーナーの承認も必要であり、売却が完了する正式な時期はまだ明らかになっていない。チームがバスケに集中するためにも、スムーズなオーナー交代が望まれる。