2月10日、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ポートランド・トレイルブレイザーズ、デトロイト・ピストンズ、アトランタ・ホークスの4チーム間でトレードが成立した。
しかし、トレード後にペイトン2世の身体検査で問題が発生しているようだ。コアマッスルの問題を抱える同選手は2,3か月ほどの離脱が想定され、ウォリアーズとしてはトレードを受け入れるかどうか決断が迫られる。4チーム間のトレードを破断にするかは、13日までに判断が求められる。
なお、トレードの内容は以下の通り。
ウォリアーズ獲得
ギャリー・ペイトン二世(←ブレイザーズ)
2026年2巡目指名権(ホークス)
2028年2巡目指名権(ホークス)
ブレイザーズ獲得
ケビン・ノックス(←ピストンズ)
2026年2巡目指名権(ウォリアーズからグリズリーズ経由、31~42位プロテクト付)
2028年2巡目指名権(ウォリアーズ)
2巡目指名権×3(ホークス)
ピストンズ獲得
ジェームズ・ワイズマン(←ウォリアーズ)
ホークス獲得
サディック・ベイ(←ピストンズ)
ペイトン2世は昨シーズンのウォリアーズ優勝に大きく貢献。身体能力を活かしたディフェンスとハッスルプレーで主にベンチから活力をもたらした。今シーズンは自身の力を試すべくブレイザーズに新天地を求めたが、古巣に戻ることとなった。
ブレイザーズは伸び悩みが続くノックスを獲得したが、複数の指名権を手にしたように思う。
ピストンズのワイズマン加入は非常に面白そうだ。ウォリアーズのスタイルへの適合が出来ずに才能を燻ぶらせていたが、再建チームのピストンズであれば、ロールの重要性は増すだろう。ケイド・カニングハムやジェイデン・アイビーといったプレイメイカーが揃っており、得点力を存分に発揮できそうだ。
ベイという優秀なシューター放出は手痛いが、それに見合う逸材ではある。
しかし、チームにはアイザイア・スチュワート、NBAドラフト2022で獲得したジェイレン・デューレンがいる。3人をチームに残すことは考えづらく、ビッグラインナップを採用したパワーフォワードへのコンバートもないだろう。フロントコートのロスター整理は今後も注目と言える。
そしてホークスは今回のトレードで最もうまく立ち回ったのではないだろうか。2巡目指名権こそ多数放出したものの、既にロスターが揃っているホークスにとってみれば、現在のチーム作りを最優先してきた。
3&Dはホークスが求めるロールタイプであり、ベイはリーグの中でもそのトップクラスだ。
いわゆる3番手タイプで活躍する選手だろうし、ヤングやマレーといった司令塔が横にいれば、シューターとしてのスキルもより活きてくるだろう。