ベテランガードのゴランドラギッチとゴール下での存在感が光るアンドレドラモンドがブルズと契約に合意した。金額はドラギッチがベテランミニマムの290万ドルで1年契約、ドラモンドが650万ドルの2年契約となる。
ドラギッチ加入の影響
昨シーズンこそラプターズのチーム方針も影響し、5試合の出場にとどまったが、その実力は折り紙付き。2018年にオールスター選出、2014年にMIP賞を受賞。2019-20シーズンには1試合平均16.2得点、5.1アシストを挙げている。セカンドユニットのオフェンスバリエーションの追加と若手の多いブルズガード陣にその経験を伝えることが出来るだろう。
試合勘の欠如が問題になるだろうが、ワールドカップ予選にスロベニア代表として参戦しているため、その点は問題にならなそうだ。今年こそ優勝を狙いたいブルズにとって頼もしい戦力になるだろう。
ドラモンド加入の影響
昨年のプレーオフではインサイド守備の低さが露呈し、ヤニスにその弱点を突かれる形となったことからパワーフォワードの補強が優先されていたと思うが、センターのドラモンド獲得に至った。
依然としてセンターのファーストチョイスはブーチェビッチになるだろうが、かつてのオールスターセンターが格安で控えに迎えられたのは心強い限りだろう。サマーリーグで活躍中のシモノビッチともポジション争いでお互いを刺激しあえそうだ。
ただし、スピードのあるビッグマン相手には依然として苦労しそうではある。しかし、何よりタイスが抜けて以降のリバウンド力低下がカバーできそうで、インサイドの強化には変わりない。
オフェンス面でのボールシェアの関係性は気になるところだが、ドラモンド加入によってもたらされるプラスの効果には期待が高まる。
ポジションこそ充実するガードとセンターの補強ではあるが、ザックラビーンにマックス契約を渡していたブルズにとって、実力者を格安で手に入れられたのは大きな収穫だ。
ロスターへの変化はもちろん、昨シーズンからどこまで躍進できるのかには注目したい。