今夏ザイオンウィリアムソンはニューオーリンズペリカンズと5年1億9300万ドル(約258億6200万円)の大型延長契約にサインした。
今季ザイオンがオールNBAチーム入り、MVP、最優秀守備選手賞(DPOY)のいずれかに選ばれれば、この契約総額は2億3100万ドル(約309億5400万円)まで上がる条件付きの契約形態となっている。
2019年のドラフトに鳴り物入りで加入した次世代スターではあるが、度重なる怪我でまだ本来の実力を発揮しているとは言い難い。そういった背景もあり、今回の延長契約は諸刃の剣ともなりそうだ。
しかし、一度コートに立てば超人的な身体能力でペイントエリアを支配し、圧倒的なオフェンス面での存在となることは確かだろう。60%以上のFG%でありながら、25点以上をマークできる才能はNBAの歴史を見ても数少ない逸材。
上手く機能すれば、昨シーズン途中に加わったCJマッカラムやブランドンイングラムといった選手と圧倒的なオフェンシブチームとしてリーグを席巻するかもしれない。
ペリカンズとしてはその期待のザイオンをプレーできるようにコンディション調整を考えているようで、契約にもそれを意識する内容が盛り込まれている。この延長契約では体重と体脂肪率の合計が295を上回ると保証されていた金額が減額されることになるようだ。
昨シーズンはチームとして上手く機能していたペリカンズにとって、ザイオンの加入はチームの躍進に必要不可欠であるだろうし、ザイオンとしてもその実力を証明したいシーズンになることだろう。