3月8日、クリッパーズは2024年オープン予定となっている新本拠地『インテュイット・ドーム』の棟上げ式を実施した。
このイベントにはオーナーのスティーブ・バルマーを筆頭とした球団関係者に加え、ポール・ジョージ、カワイ・レナード、ラッセル・ウェストブルックら選手たちも参加。選手たちは式典終了後、オーナーとともに施設の視察も行なっている。
1万8000人収容のインテュイット・ドームは総工費に約20億ドル(約2700億円)以上をかけ、様々な最新施設が導入されている。アリーナの中央部に吊るされる巨大スコアボードは、オーナーによるとNBAで使われている他のアリーナの約5倍だそうだ。
また、新本拠地の目玉としてオーナーが強調するのがトイレの多さ。
「1160のトイレと小便器があり、これはNBAの平均の3倍となる。我々はトイレ待ちで行列を作ってほしくない。皆さんにはすぐに自分たちの席に戻ってほしい。」
バスケ観戦ではハーフタイムの間に時間を費やしてしまい、場合によっては第3Qの冒頭を見逃すこともある。ファンに快適な観戦環境を提供してくれるのは非常にありがたい。
オーナーはさらに「他のNBAで使われているどの会場よりも各席の足元のスペースを確保している。」と語り、最新テクノロジーによる演出面だけでなく、観客の快適な試合観戦に配慮した施設になっていることをアピールした。
そして最も注目すべき点はクリッパーズにとって唯一の自前アリーナだということ。現在のクリッパーズが本拠地とする『クリプト・ドットコム・アリーナ』は同じロサンゼルスを拠点とするレイカーズもホームとして利用している。
また、クリプト・ドットコーム・アリーナの前に使用していた『ロサンゼルス・メモリアル・スポーツアリーナ』は南カリフォルニア大バスケットボール部のホームだった。
クリッパーズは常にどこかのバスケットボールチームと本拠地を併用する歴史を歩んできたが、インテュイット・ドームは名実ともにクリッパーズを中心とした施設。
豪華ロスターを擁するスター集団に加え、新アリーナも加えたクリッパーズに今後も要注目だ。