NBAの2022-23シーズンは残り10試合ほどと終盤戦に差し掛かっているが、この時期のアメリカバスケットボール界は大学バスケの「マーチ・マッドネス」だろう。3月中旬から幕を開けるNCAAトーナメントは将来のNBAスター候補生が集う一大イベントだ。
そんななか、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボのインタビューが『USA TODAY』の“For The Win”へ公開された。ギリシャ出身で18歳だった2013年にNBA入りしたヤニスは、カレッジでのプレー経験はない。
上記のインタビューで「カレッジバスケットボールをプレーする機会があればと願ったことはあるか?」と聞かれ、ヤニスはこう切り返していた。
「いい質問だね。そのことについては何度も思ってきた。カレッジでプレーした選手たちがリーグ入りすると、彼らはカレッジで積んだ経験を話すんだ。それが楽しくて、彼らにとっては別格なものだとね。
朝にウェイトを持ち上げて、授業へ向かい、その後に練習し、試合ではファンのみんなを見ることができる。僕にはその経験がなかった。すぐNBA入りしたからね。だからカレッジへ行って、あのような経験を積みたかったのは間違いない。」
そのヤニスがプレーを望んだカレッジは5度のNCAA優勝を誇る名門デューク大。デュークを好む理由についてこのように明かしていた。
「あのプログラムを経て出てきた選手たちにある。型にはまらない4番(パワーフォワード)がたくさんいる。僕もそのうちの1人だと思うんだ。僕は211㎝でボールハンドリング、パスもでき、ペイントにも行ける。
あそこのプログラムを体験して、ザイオン・ウィリアムソン、ブランドン・イングラム、ジャバリ・パーカー、ジェイソン・テイタムがリーグ入りした。優秀なバスケットボールプレーヤーを輩出するだけでなく、学業の面でも素晴らしい学校なんだ。」
既にNBA最高峰の選手であるヤニスだが、大学での経験を積んでいたらどういった選手になっていたのだろうか。そういった世界線もまた気になるところだ。