2021-2022シーズン ニュース

ホークスがキャバリアーズを下し、 プレーオフ 最終シード獲得【NBA】

4月16日、 NBA のプレーイン・トーナメントが行われ、 プレーオフ 最後の枠をかけたキャバリアーズとホークスが激突。
この試合は第1Qで勝負が決したと思わせる展開でしたが、そこからの大どんでん返しが起きる見事な試合でした!
序盤のホークスとしてはキャバリアーズの分厚いインサイドディフェンスを崩すことに苦労した印象です。
ただし第2Qからリズムをつかみ、若きキャバリアーズのリードも虚しく最終スコアは101-107とホークスが辛勝。この勝利によりホークスは プレーオフ 進出の権利を獲得しました。
カペラも離脱したあの状況から良く勝ちましたね…!

勝利したホークスは、トレイヤングが38得点9アシスト、控えのボグダンボグダノビッチが19得点5リバウンドをマーク。
一方のキャバリアーズは、6本のスリーポイントを沈めたマルカネンが26得点8リバウンド、ガーランドが21得点9アシスト、エバンモブリーが18得点68リバウンドを記録しましたが、あと一歩届かず…

■試合結果
クリーブランド・キャバリアーズ 101-107 アトランタホークス
CLE|36|25|23|17|=101
ATL|25|26|33|23|=107

勝負のカギはインアウトの使い分け/ディフェンス戦術

6本のスリーポイントを沈めたマルカネン
(C)Getty Images

負けたキャバリアーズですが、試合内容はホークスよりも良かったと思います。プレーの質ではなく、後半追いつかれてからの精神面の若さが敗北につながりました。
前半のキャバリアーズは第1Qに大量リードを奪ったおかげでスムーズな試合運びを展開。
この試合のホークスディフェンスはガーランドのペネトレイトからのジャレットアレン、エバンモブリーのホットラインを警戒し、カペラを中心としたインサイドディフェンスに厚みをもたせて、アウトサイドのマークを甘めにしていたことが前半の勢いに繋がっています。
その結果、マルカネンとルバートがほとんどオープンの状態でスリーポイントを沈めることができ、ホークスがアウトサイドの守りを修正した後はビッグラインナップを活かしたアリウープなど、局面に応じた攻めを可能にしました。
その後、不運にもクリントカペラの怪我もあり、ミスマッチやサイズを活かしたインサイド攻勢で常にホークスを脅かします。
敢えて敗北の理由を探すとなると精神面の他にスイッチディフェンスが挙げられると思います。
この試合ではビッグマンがヤングをマークしたり、ガードがガリナリやカペラをマークするシーンが多く、前半こそヤングのオフェンスを停滞させたものの、後半はダブルチームを仕掛けないと対応できない状況が見られました。
ビッグラインナップの弊害でもあるのですが、ペリメーターディフェンスの綻びによる数的不利をホークスに突かれたのが敗戦の理由と言えるでしょう。

後半の活躍が光ったトレイヤング
(C)Getty Images

ホークスはビッグマンを3人起用するキャバリアーズのビッグラインナップのディフェンス攻略に手こずり、ヤングのピック&ロールを活かしたインサイドへの合わせはほとんど見られませんでした。
その影響もあり、前半はアウトサイドシュートを軸としたオフェンスを展開したのですが、オープンでも決め切れず、試合全体で29.0%のスリーポイント成功率が苦戦した要因の一つです。
特に前半のキャバリアーズディフェンスはコーナースリーの位置にボールが入った場合、インサイドにディフェンスのターゲットを絞って、ウイングとトップにいる選手をガラ空きにすることが多かったので、それでも決め切れなかったのは自ら苦境に追いやる時間を長くしていったように思います。
後半は前半一桁しか得点が取れなかったヤングがゲームを支配する時間が増え、パスが回り、チームとしてのシュートの質も改善。その勢いのままキャバリアーズを押し切りました。
ただ試合を通じて、決してホークスの内容が良かったわけではなく、キャバリアーズの若さという不確定要素が勝負の決め手に繋がっています。
いよいよ プレーオフ が始まるわけですが、インサイドの柱であるカペラが離脱し、不安要素は多いです。
しかし、ヤングがいることによるミラクルもホークスには起こり得るので、強豪マイアミヒートにどのような戦いをするのか注目です。

キャバリアーズとホークスのスタッツ比較


関連記事