今シーズンのユタ・ジャズはオフシーズンに再建への舵切りを行ったものの、11月にはカンファレンス首位に立つなど、序盤のサプライズチームとなった。以降はその勢いが衰えたものの、間違いなくその中心にはラウリ・マルカネンがいた。
ドノバン・ミッチェルとのトレードでジャズへとやってきたマルカネンは今シーズンのスタッツを平均25.6得点、8.6リバウンドとし、昨シーズンの平均14.8得点、5.7リバウンドから大きく数字を伸ばしている。
ジャズはポストシーズンに進出できず、チームとしてのシーズンは終了となったが、今年の夏には大きなイベントが控えている。アジアで開催されるFIBAワールドカップにフィンランド代表として参加することだ。身体を十分にメンテナンスできないことを理由に代表招集を辞退する選手もいるが、ジャズでの成功体験は国際トーナメントに参戦することの意義を感じている様子。
しかし、彼にはもう1つの課題が控えている。兵役への従事だ。フィンランドでは、18歳になった男子には兵役が義務付けられていて、30歳の誕生日を迎えるまでに終えている必要がある。部署や役割によって異なるが、通常は6か月から1年ほどで、アメリカのアリゾナ大に進学したために18歳時にタイミングを逃したマルカネンは、26歳を迎えるこの夏に従事する考えであることを米メディア『ESPN』に明かしている。
兵役にワールドカップにと大忙しのシーズンオフになりそうだが、エネルギッシュな25歳のマルッカネンにとって、すべてがステップアップへの経験となるだろう。