メンフィス・グリズリーズはヒューストン・ロケッツとの一戦を129-122で制し、開幕2連勝とした。この試合で輝きを放ったのはグリズリーズのエース、ジャ・モラントだった。
開幕戦のニックス戦で34得点、4リバウンド、9アシストを記録したことに続き、この日は49得点、4リバウンド、8アシストの大暴れ!
ガードながらも得意とするペイントアタックでロケッツの守備を切り裂いた。
そのような鮮やかなプレーに目を奪われがちだが、今シーズンのモラントは一味違う点がある。それはスリーポイントの確率だ。
現代NBAではビッグマンにもアウトサイドショットが求められ、ガードであれば最低限のスキルと言えるだろう。モラントはアウトサイドショットの確率が課題(昨シーズンは34.4%)とされてきたが、今シーズンは平均6本を放ち4本を沈める66.7%という驚異的な数値を記録している。
昨シーズンはペイントエリアにおける平均得点でリーグトップに立ったモラント。
もし仮にスリーポイントシュートを取り入れたら、誰がガードできるのかと聞かれたテイラー・ジェンキンズは「いるとは思えないね。ジャによる驚異的な試合だった。試合を通してアタックモードだったよ」と称賛。
敵将スティーブン・サイラスも「すべてを変えてしまう。彼はリング下にいるからね。スリーポイントシュートに敬意を表さないといけない。彼がスリーポイントシュートを決めている時は、ガードするのが本当に大変なんだ」と話している。
昨シーズンのモラントはオールスターに選出され、MIP、オールNBAセカンドチームを受賞。2年目ながらスターの道を駆けあがっている。
今シーズンもグリズリーズの好調を支え、圧倒的なスタッツを記録することになれば、MVPや得点王といった更なる称号を手にすることになるかもしれない。