スパーズのデジョンテマレーがホークスへとトレードとなった。
毎年のサプライズもNBAの醍醐味だが、今回のデジョンテマレー放出は多くのNBAファンを驚かせたことだろう。
トレード内容
■アトランタホークス獲得
デジョンテマレー
■サンアントニオスパーズ獲得
ダニーロガリナリ(獲得後に放出)
2023年1巡目指名権
2025年1巡目指名権
2026年スワップ権
2027年1巡目指名権
スパーズの生え抜きとて活躍をしていたデジョンテマレーはトレードの噂こそ出ていたものの、チーム再建の中心選手として残留が濃厚だと思われていた。
ただし、結果的に市場解禁の前日には既に合意に達するなど、スパーズは今まで以上の再建モードに突入したようだ。デリックホワイトをセルティックスに放出した時点で、この未来は既に決まっていたのかもしれない。
デジョンテマレーの売り時と判断したスパーズ
スパーズにとっては生え抜きのオールスターを失うことになったが、マレーの価値が最大化している今オフが放出のタイミングと判断したのだろう。一人の選手と引き換えにドラフト指名権を3つ。言い換えれば、将来有望な選手三人を獲得したことになる。
確かに続々と主力を出してしまったスパーズにとって、マレーを残すよりも未来への投資を進めるのは妥当な判断だったと言える。この動きで主軸は20代前半になったわけだが、今年のオフシーズンは更なる動きがあるのかどうか注目したい。
さらに勝ちに行くチームへ変貌を遂げたホークス
昨シーズンもタレントが揃うチームだったが、なかなか結果を出せなかったホークス。
何よりオフェンスのパターンがトレイヤングに依存するスタイルだったため、攻略がされやすく、あっさりと負けてしまう試合も多かった。
その課題を解決できるハンドラーとして、デジョンテマレーは打って付けの存在だろう。
同じポイントガードながらもタイプは全く異なっており、「創造性のヤング」「堅実なマレー」といったようにオフェンスの使い分けが可能だ。
また、スコアリング方法もスラッシャーのマレーとシューターのヤングで特性が分かれており、オフェンスパターンに様々なアレンジが加えられそうだ。もちろんマレーのディフェンス力とインサイドで体を張れるリバウンド力にも期待をしたい。
ホークスとしては出せるものは出した勝負のシーズンとなり、スパーズはこれからの可能性に賭けた。立場こそ違えど、一気にチームを作り変えたこの判断がどういった結果となるのか、、、これからの両チームのシーズンを楽しみに見ていきたい。