2月10日、ブルックリン・ネッツ、フェニックス・サンズ、ミルウォーキー・バックス、インディアナ・ペイサーズの4チーム間でトレードが成立した。
トレードの内容は以下の通り。
サンズ獲得
ケビン・デュラント
TJ・ウォーレン
バックス獲得
ジェイ・クラウダー
ネッツ獲得
ミケル・ブリッジズ
キャメロン・ジョンソン
2023年1巡目指名権(サンズ)
2025年1巡目指名権(サンズ)
2027年1巡目指名権(サンズ)
2029年1巡目指名権(サンズ)
2028年2巡目指名権交換権利(サンズ)
2028年2巡目指名権(バックス)
2029年2巡目指名権(バックス)
フアン・パブロ・バーレイの交渉権
ペイサーズ獲得
ジョーダン・ウォーラ
サージ・イバカ
ジョージ・ヒル
2巡目指名権3つ(バックス)
金銭
ネッツは先日トレード要求と報じられていたカイリー・アービングをダラス・マーベリックスへトレードしたばかり。
カイリーをトレードしたことで、デュラントは球団の方向性について話し合いに参加しており、優勝争いへ参戦できるチームへ動くことを望んでいたこと、そして新たにサンズのオーナーとなったマット・イシュビアが今回のトレードを成立させるべく後押ししたと『ESPN』が報じている。
今回の大型トレードはクリス・ポールとデビン・ブッカーというリーグ有数のバックコートデュオに加えて、リーグ屈指のスコアラーが加わるという、リーグ屈指のBIG3がサンズに誕生することを意味する。
サンズに安定感をもたらしていたブリッジズやジョンソンの放出は手痛いが、ディアンドレ・エイトンやトーリー・クレイグなど、脇を固める優秀なロールプレイヤーはロスターに健在だ。
遂にフェニックスの地にチャンピオンリングをもたらすシーズンが近づいてきたのかもしれない。
しかし、当のデュラントは1月中旬から戦線離脱しており、20日にユタ州ソルトレイクシティで開催される「NBAオールスターゲーム2023」も欠場の可能性ありと報じられている。
今シーズンも39試合の出場で平均29.7得点、6.7リバウンド、5.3アシスト、1.5ブロックにフィールドゴール成功率55.9%、スリーポイントシュート成功率37.6%を記録する力を早く新天地で見たいものだ。
一方、ネッツはダラス・マーベリックスから獲得したドリアン・フィニー・スミスに加えてブリッジズ、ジョンソンというリーグ有数の3&Dを迎え入れることとなった。カイリーやデュラントが在籍していたチームであれば、心強いキャストだが、やはり戦力低下は明らかだろう。
残るスター選手はベン・シモンズのみとなったが、指名権を多く獲得した今の状況からどのようにチームを形作るのかは注目だ。
そして、何と言っても今回の動きの一環で、渦中のクラウダーが遂に新天地へと動くことになった。ヤニス・アデトクンボという絶対的なフィニッシャーが君臨するバックスにとっては、これ以上ないほどの補強と言えるだろう。
放出した選手は実力があるものの、直近はプレータイムを得ておらず、失うものがほぼない中で最高級の安定感を手に入れた。