プロキャリアではどのような選手でも必ず引退の時期が訪れる。
その引き際は必ずしも理想的な形で終わることはないだろうが、契約を貰えずやむなく引退というのは悲しいものだ。
今回はベテラン選手を後押しするためにも、2022-2023シーズンも現役を続ける意思がありながら契約を貰えていないベテランフリーエージェントを5人紹介していこう。
カーメロアンソニー(38歳 SF/PF)
昨シーズンスタッツ:69試合、13.3得点、4.2リバウンド、1.0アシスト
レブロンジェームズと同期の元オールスターは、昨シーズンに優勝を追い求めて遂にレブロンと共闘。出場時間は少ないながらも平均得点は二桁を超え、まだまだ戦力として計算できることを証明した。
守備能力の懸念点はあるだろうが、そのシュート能力は魅力に映るチームも少なからずあるだろう。
更に言うと個人的なファン心理も働いてしまうが、契約を求めるファンはやはり多そうだ。シューターというプレースタイル的にもあと数年はNBAという舞台で輝けるのではないだろうか。
ラマーカスオルドリッジ(37歳 C/PF)
昨シーズンスタッツ:47試合、12.9得点、5.5リバウンド、0.9アシスト
昨シーズン不整脈から復活を果たしブルックリンネッツでコンスタントに二桁得点を記録。ブレイザーズのスコアラーとして活躍していた得点能力は健在。
何より注目したいのは得点の効率性にある。所謂ストレッチビッグの選手でミッドレンジからのショットも的確に決めることが可能だ。かつてほどミッドレンジのシュートは重要視されていないが、211cmの長身でスペースを広げられる存在は戦術に幅広さを加えられる。
ポジション的にもニーズは高そうで、優勝を目指すチームのバックアップとして獲得を狙うチームもあるだろう。
ドワイトハワード(36歳 C)
昨シーズンスタッツ:60試合、6.2得点、5.9リバウンド、0.6アシスト
長身ながらも圧倒的な身体能力を備えたモンスターセンター。
2010年前後にはインサイドを完全に支配したスーパースターだったが、現在は脇役に徹するチームプレイヤーの一面を備えている。
攻撃力や機動力こそ落ちてはいるものの、ゴール下の限られたエリアであれば支配力は健在。主にディフェンス面のリムプロテクターとして失点を抑えてくれる。
チームとしての得点力は申し分ないが、インサイド守備に明確な課題があるチームにはフィットするだろう。
ポールミルサップ(37歳:SF/PF)
昨シーズンスタッツ:33試合、3.5得点、3.5リバウンド、0.9アシスト
201cmと小柄ながらフィジカルとスピードを兼ねそなえており、オールラウンドに活躍した選手。キャリアハイの得点は18.1得点と元々がエース気質でないため、どのチームでもいぶし銀の活躍が期待できる。
元々ピック&ロールといった活かしてもらうオフェンスを得意としており、古巣のホークスは個人的に相性が良いように思う。
スリーポイントの確率はなかなか上がってこないが、インサイドで体を張れるスタイルは守備面でも出番が多くなりそうだ。
ルーウィリアムズ(35歳 PG/SG)
昨シーズンスタッツ:56試合、6.3得点、1.6リバウンド、1.9アシスト
短時間で高得点を稼ぐスタイルで過去に3度シックスマン賞を受賞している名選手。
キャリア最盛期に所属していたクリッパーズを放出され、ホークスに加入した当初は引退を考えていたそうだが、まだリーグに残る選択をしている。
元々ベンチから活躍を見せる選手なだけに起用法は問題にならず、ベンチからの起爆剤としてゲームに流れを作ることが出来る。
守備能力は高いと言えないが、相手コート上との相性によっては一気に得点を積み重ねることも可能だ。
他にもベテランというにはまだ早いが、ブレイクグリフィンやトリスタントンプソンといった選手も未契約だ。開幕前に駆け込みで契約となる可能性があるが、今後の動向には引き続き注目してみていきたい。