2021-2022シーズン ニュース

ウルブズがクリッパーズとの接戦を制し、西のプレーオフ第7シードを獲得【NBA】

4月13日(現地時間12日)、NBAのプレーイン・トーナメントが行われ、ウェスタン・カンファレンス7位のミネソタ・ティンバーウルブズは同8位のロサンゼルス・クリッパーズと対戦。

東のネッツ対キャブスはある程度実力差が出たような試合でしたが、西の方は序盤から鍔迫り合いが続きました。
最初こそ第1Q開始からアンソニーエドワーズが立て続けに7得点を奪い、ウルブズの流れを感じましたが、主力メンバーのパトリックベバリーやカールアンソニータウンズのファウルがかさみ、セカンドユニットでの戦いを余儀なくされます。
第2Qはアンソニーエドワーズが連続で3ポイントを沈め、その得点力を遺憾なく発揮。ホームファンの歓声も受け、53-51とウルブズが逆転して前半を終えます。
後半、この試合で波に乗れなかったエースのタウンズがフリースロー以外の流れの中から得点を取れるようになり、更にウルブズのペースが続きます。
しかし、接戦が続く勝負の第4Qで6つ目のファウルを犯し、タウンズがファールアウトに…
それでも、BIG3の他2人ディアンジェロラッセル、この試合大活躍のエドワーズが次々とゴールを重ね、最終スコアは109-104でウルブズが接戦を制しました。

勝利したウルブズは、エドワーズが30得点5リバウンド、ラッセルが29得点5リバウンド6アシスト3スティール、タウンズが11得点5リバウンドをマーク。
一方のクリッパーズは、ジョージが34得点7リバウンド5アシスト3スティール。9位のニューオーリンズ・ペリカンズと10位のサンアントニオ・スパーズの勝者と、第8シードの座をかけて対戦することになります。

■試合結果
ミネソタ・ティンバーウルブズ 109-104 ロサンゼルス・クリッパーズ
MIN|20|33|25|31|=109
LAC|26|25|33|20|=104

試合の見どころはどちらが勝ってもおかしくない両軍の攻守の戦術

エースタウンズの不調を支えたアンソニーエドワーズとディアンジェロラッセル
(C)Getty Images

この試合は正直言ってなぜウルブズが勝ったのか分からないというのが正直な感想です…
得意のオフェンスもタウンズの不調で鳴りを潜め、今シーズン成長を遂げたディフェンスもスイッチが機能しないシーンも多く、オープンショットの機会を多く作られました。
それ以外にカバーリングの際のフェイクによるシュートストップをいなされるシーンも多く見受けられました。
それをクリッパーズが決め切れなかったのも勝敗の1つの要因かもしれませんね。
ただそういった懸念点もありつつ、この試合の収穫はアンソニーエドワーズの大舞台での活躍が想像以上だったこと。
レギュラーシーズン35%のスリーポイントも勝負所でしっかりと決め切り、プレーインのヒーローとなりました!
他にもラッセルが29点決めておりますので、タウンズが20点でも決めていれば、楽に勝てた試合だったと思います。
可能性は感じる今シーズンなので、プレーオフ本選も目が離せないチームですね。

ウルブズのボックススコア
全員が40分未満にプレータイムを抑えつつも各選手が活躍
クリッパーズはウルブズのインサイド守備の脆さを突いた
(C)Getty Images

クリッパーズはウルブズの弱点をしっかりと突いた試合展開で流石ティロンルーだという感じ。全体を通しても内容で上回ったように感じ、なぜ負けたのかが分からないです…
序盤こそ連続得点を許しましたけど、ウルブズの個のディフェンス能力の低さを突くオフェンスを展開し、ファールもかさんでいたタウンズを狙ってズバッツも効果的に作用していたように思います。
また、ディフェンスでもタフショットに追い込み、粘り強く守り、痛い所を攻めていく、そのような戦術が見て取れました。
敢えて負けた理由を見つけるのであれば、ポールジョージと並ぶスコアラーが不在だったことでしょうか。この試合のウルブズで例えるとラッセルがいなかったことが挙げられます。
レジージャクソンや控えのノーマンパウエルも15点以上と奮闘しましたが、あと一歩届きませんでした。
先発陣の±が-だったこともスタメンの出来の違いを表しているかもしれません。

クリッパーズのボックススコア
主力のポールジョージ、レジージャクソンの±の数値が思いの外悪い…
ウルブズとクリッパーズのスタッツ比較
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