2021-2022シーズン ニュース

ペリカンズがスパーズを下し、クリッパーズとのプレーイン最終決戦へ【NBA】

4月13日、NBAのプレーイン・トーナメントが行われ、ウエスタン・カンファレンス9位のニューオーリンズペリカンズは10位のサンアントニオスパーズと対戦。
試合序盤からホームのペリカンズが主導権を握り、第3Qを終了する頃には試合の流れを完全につかみました。
第4Qこそスパーズが得点を上回りましたが、第1Q~第3Qはペリカンズが終始リードする展開となり、113-103でペリカンズが勝利を掴んでいます。

勝利したペリカンズは、マッカラムが32得点6リバウンド7アシスト、イングラムが27得点5リバウンド5アシスト、バランチュナスが22得点14リバウンドをマーク。
ペリカンズが擁するBIG3が主要スタッツで見事な成績を残しています。
一方のスパーズは、ヴァセルが23得点を挙げたものの、エースのデジョンテマレーがFG 5/19で16得点と振るわず、チームとして嚙み合わなかった試合展開でした。
この結果、ペリカンズはプレーオフの最終シードをかけ、クリッパーズと対戦します。

■試合結果
ニューオーリンズペリカンズ 113-103 サンアントニオスパーズ
NO|26|35|31|21|=113
SA|22|28|25|28|=103

勝負のカギはインサイドの攻防

バランチュナスがインサイドを制圧
(C)Getty Images

ペリカンズ、スパーズのオフェンスパターンは非常によく似ていて、共にミッドレンジやペイントエリア、所謂ツーポイントエリアで勝負をするチームですが、この試合ではペリカンズに分があったように思います。
特にバランチュナスの存在が攻守で際立ち、スパーズとしては得意のペイントアタックを制限され、苦手なスリーポイントを打たざるを得ない状況に陥りました。
オフェンス面ではフィジカルでスパーズビッグマンのポートルとコリンズを圧倒し、同時にアウトサイドのオープンスペースが度々生み出されました。
スリーの得意なマッカラムもいますので、スパーズとしては成す術がなかった試合展開で終始した印象です。
ハーバートジョーンズ、トレイマーフィー、アルバラードと若い選手が大舞台でもしっかりと活躍できたのも収穫でしょう。
特に後半戦はペリカンズの良さが最大限に発揮された試合で、このチームの持つポテンシャルの高さを見せつけました。
クリッパーズとの対戦に向け、大きく弾みをつけた試合内容だったと言えます。

ペリカンズのボックススコア
マッカラム、イングラム、バランチュナスがしっかりと役割を果たした

スパーズのエース デジョンテマレーが波に乗れず
(C)Getty Images

スパーズとしてはビッグマンの差が出たというイメージが拭えません。
バランチュナスのペイントブロックにより、インサイドのスコアが伸ばせず、ペリメーターの攻防でもハーバートジョーンズやトレイマーフィーに抑えられた感があります。
結局34本も苦手なスリーポイントを「打たされた」という試合展開でした。
点差以上に試合展開に差がある内容だったと思いますが、エースのデジョンテマレーがあと3,4本シュートを沈め、25点近くスコアを伸ばせれば、また違った展開になったのではないかと思ってしまいます。
最後の粘りで第4Qには1-16のランも生み出し、追いすがりましたが、最後まで及ばず…
しかし、6選手が10点以上をマークし、スパーズらしさのあるボックススコアは見せれたと思います。
来期のドラフトでは優秀なビッグマンが豊富なので、そこを補強してくると面白チームになりそうです。

スパーズのボックススコア
ジョンソンとマレーのシュート確率が上がらなかった
ペリカンズとスパーズのスタッツ比較
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