4月28日、アトランタのステイト・ファーム・アリーナで行われたイースタン・カンファレンスのプレーオフ・ファーストラウンド第6戦、アトランタ・ホークス対ボストン・セルティックスの一戦は120-128でセルティックスが勝利し、シリーズ4勝2敗でセルティックスがセミファイナル進出を決めた。
セルティックス対ホークスの試合結果|2022-23シーズン
・第1戦:セルティックス 112-99 ホークス
・第2戦:セルティックス 119-106 ホークス
・第3戦:ホークス 130-122 セルティックス
・第4戦:ホークス 121-129 セルティックス
・第5戦:セルティックス 117-119 ホークス
・第6戦:ホークス 120-128 セルティックス
試合のキーポイント
連携とシュートの正確性
このカードはフィールドゴール成功率の差が勝負を分けた一戦だった。勝敗の差を分ける点としては至極当然ではあるのだが、ともにパスバスケットを信条とするチーム同士、いうほど出来に差はなかったように感じる。
戦前の予想ではレギュラーシーズンで圧倒したスリーポイントでセルティックスが押し切ると思われたが、結果は40.6%の確率でホークスの37.5%と比較してそれほど大きい差は出ていない。
一方で全体のフィールドゴール成功率では大きな差が生じた。51.2%と非常に高い成功率を誇ったセルティックスに対し、ホークスは45.7%とおよそ5%の差が出ている。セルティックスは得意のスリーポイントを囮にしつつ、積極的なドライブも目立った。プレーオフチーム1位の27.3アシストを記録したように連携してホークスのオフェンスを効果的に突いたのが勝因だろうか。
キープレイヤー
ジェイソン・テイタム(セルティックス)
緑のエースはやはり期待通りの活躍をしてくれた。平均27.2得点、10.0リバウンドとダブルダブルを記録。チームとしても4人が平均15得点以上を記録しており、厚みのあるチームオフェンスを展開。
トレイ・ヤング(ホークス)
こちらも鷹のエースであるヤングを選出。平均29.2得点、10.2アシストとダブルダブルの見事な活躍。爆発力は流石の一言で調子のよいヤングがコート上にいれば、ホークスもセルティックス相手に十分勝てる。
一方でフィールドゴール成功率は40%ギリギリに乗せており、やはり試合ごとの波はあった。常に安定したゲーム運びが出れば、更なる高みに到達しそう。新しく就任したクイン・スナイダーHCとは相性も良さそうで、来シーズンが非常に楽しみ。