フィラデルフィア・セブンティシクサーズではプレーオフの重要な場面で精彩を欠き、評価を落としてしまったベン・シモンズ。
長所を多く備える一方、短所も明確でジャンプショットがとにかく入らない、というよりも打たないというのが正確な表現だろうか。
それでも依然として評価される理由として、サイズに見合わぬプレイメイクとハンドリング、全ポジションにマッチアップできる唯一無二の特徴があるからだろう。
個性的故に扱いに困る選手ではあるが、ネッツのHCであるスティーブ・ナッシュはそんなシモンズをこのように評している。
「普通じゃないから偉大な選手なんだ。彼がシュートを打ちたいならそれで良いけど、打たなきゃいけないわけじゃない。ベンは多彩だからこそ素晴らしい選手であり、だからウチに必要な戦力なんだ、ジャンプショットを打たなくても気にしない。」
今シーズンのネッツは豪華なロスターを擁しているが、控えの層は決して厚いとは言えない。そういった背景からセンター起用も検討しているようで、ネッツの課題である守備を要として支えるキープレイヤーになるかもしれない。
昨シーズンは結局プレーすることなく、今シーズンを迎えることになったが、様々な批判を一蹴するようなプレーを見たいところだ。